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【AI連載小説】夕闇ノートと水路町の25日 第21話「大人に出す手紙」

夕暮れの清瀬・東久留米を歩く中学生の少女のイラスト AI連載小説

この話はフィクションです。舞台となる町や施設、人物、出来事は創作です。実在する地域・団体・人物とは関係ありません。

第21話 大人に出す手紙

報告書の最初の案は、怖かった出来事ばかりが長くなった。二案目は数字ばかりで、なぜ急ぐのかが伝わらない。澪たちは二つを捨てず、体験、測定、提案の順へ組み直した。

学校では藤崎先生と保護者へ全経緯を説明した。森戸さんの仕掛けは注意を受け、今後は学校の許可なしに行わないと確認された。その事実も報告書へ記載し、怪異を宣伝に使う文章にはしなかった。

町の相談窓口へ提出する封筒には、現在の記録、二十五年前の提案書、森戸さんの経緯書を入れた。最後に澪は、『子どもの感じた怖さを、根拠がないという理由だけで閉じないでください』と添えた。

受付の職員はその場で内容を読み、担当部署へ回す受付番号を発行した。二十五年前には存在しなかった番号を見て、森戸さんは長く息を吐いた。今度は、提出したこと自体が記録に残る。

帰り道、黒いノートに『あと二日。灯りは消えて、戻る』と浮かんだ。町からの回答はまだない。森戸さんの計画にもない文だったが、最初の予告より脅しには見えなかった。

澪は受付番号を調査ノートへ貼り、その下に『ここからは待つだけではない』と書いた。悠斗は翌日の点検予定を調べ始める。二人はもう、示された場所へ行くだけの役ではなかった。

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