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【AI連載小説】夕闇ノートと水路町の25日 第19話「二十五年前の放課後」

夕暮れの清瀬・東久留米を歩く中学生の少女のイラスト AI連載小説

この話はフィクションです。舞台となる町や施設、人物、出来事は創作です。実在する地域・団体・人物とは関係ありません。

第19話 二十五年前の放課後

森戸さんは、沙耶たちの最後の放課後を語った。五人は怪談を集める遊びから始め、噂の場所で転びそうな坂や見えない角を見つけた。怖さには理由があると気づいた沙耶が、町への提案書を作り始めた。

提出前日、沙耶の転校が決まった。残った四人は続きを約束したが、担当教師の異動と庁舎の移転が重なり、提出先を失った。誰か一人の悪意ではなく、小さな先送りが資料を箱へ閉じ込めた。

森戸さんは妹に、必ず最後まで届けると書いた。それでも年月がたつほど、昔の調査を持ち出すのが恥ずかしくなった。だから今回も自分の名前で頼まず、黒いノートと怪談の陰へ隠れた。

澪は怖がらせられた怒りを言葉にしたうえで、『一緒に出すなら手伝う』と答えた。許すことと、なかったことにするのは違う。森戸さんの説明と謝罪も、報告の経緯へ残すことにした。

悠斗は沙耶の聞き取り票を読み、二十五年前と現在を比較する表を作った。危険が改善された場所もあれば、建物や道路の変化で新しく暗くなった場所もある。昔の提案をそのまま出すだけでは足りない。

帰り際、森戸さんは黒いノートを澪へ渡した。『もう私の筋書きでは動かない』。表紙の線は古い水路図から外れ、三つの赤丸を結ぶ新しい道を描いていた。

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