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【AI連載小説】夕闇ノートと水路町の25日 第03話「夕鳥川の赤い反射」

夕暮れの清瀬・東久留米を歩く中学生の少女のイラスト AI連載小説

この話はフィクションです。舞台となる町や施設、人物、出来事は創作です。実在する地域・団体・人物とは関係ありません。

第03話 夕鳥川の赤い反射

緑橋の下は、夕焼けより先に夜が来ていた。十七時四十分ちょうど、川面を赤い光が走り、橋脚の影から古い掲示板へ跳ねた。澪は反射だと理解しても、それが時刻を知って待っていたように見えた。

悠斗が動画を一コマずつ送ると、光源は対岸に置かれた赤いガラス片だとわかった。自然現象ではない。誰かが夕日の角度を計り、掲示板を照らす位置に、昨日の砂と同じ材質の欠片を置いていた。

照らされたのは、二十五年前の『水路跡を歩く会』の写真だった。子どもたちの胸には、黒いノートと同じ水路模様の町章バッジがある。説明文の端は破られ、『灯りをなくさない』という半分の文だけが残っていた。

写真では五人が笑っているのに、一人の顔だけがガラスの反射で隠れていた。澪が角度を変えると、裏面に鉛筆で『一つ目、水の印』と読める文字が透けた。誰かが表からは見えないように書いていた。

動画には、赤い光の直前に黒い影が横切っていた。二人が周囲を探すと、河川敷へ下りる草に新しい踏み跡がある。しかし先には水辺しかなく、残されていたのは濡れた作業靴の跡一つだった。

帰り道、澪は怪談ならまだよかったと思った。幽霊には目的を問いただせないが、人なら二人をここへ呼んだ理由がある。悠斗は動画を閉じ、『相手は怖がらせたいんじゃなく、見せたいのかもしれない』と言った。

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