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【AI連載小説】夕闇ノートと水路町の25日 第20話「三つの暗い場所」

夕暮れの清瀬・東久留米を歩く中学生の少女のイラスト AI連載小説

この話はフィクションです。舞台となる町や施設、人物、出来事は創作です。実在する地域・団体・人物とは関係ありません。

第20話 三つの暗い場所

三人は赤丸の場所を一日ずつ歩き直した。抜け道では角の見通し、地下通路では照度と反響、旧水門の坂では傾斜と雨水の流れを測る。怪談の題名ではなく、数字と写真で同じ怖さを記録した。

澪は利用者への聞き取りを担当した。『なんとなく嫌』という答えを急いで具体化せず、どこで足が止まるか、何時から道を変えるかを聞いた。感覚を切り捨てないほうが、危険の輪郭はよく見えた。

悠斗は改善案を現実的な順へ並べた。反射材、枝の剪定、カーブミラー、低位置照明、排水溝の清掃。大工事だけを求めるより、すぐできる対策と長期の対策を分けたほうが届きやすい。

森戸さんは二十五年前の資料を証拠として添え、自分の仕掛けについて経緯書を書いた。途中で何度も手が止まったが、責任を隠せば、また未提出の箱を作ることになると澪は言った。

黒いノートには予告の代わりに空白が増えていた。澪が『見えない角は、噂がなくても怖い』と書くと、紙の冷たさが少し和らいだ。続けて悠斗が測定値を、森戸さんが過去の日付を書いた。

三人の文字が同じページへ並ぶと、裏側に沙耶の字らしい一文が透けた。『怖いは、気づいた人の最初の言葉』。澪はその先を、自分たちの報告で書くのだと思った。

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