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【AI連載小説】夕闇ノートと水路町の25日 第09話「七つ目の街灯」

夕暮れの清瀬・東久留米を歩く中学生の少女のイラスト AI連載小説

この話はフィクションです。舞台となる町や施設、人物、出来事は創作です。実在する地域・団体・人物とは関係ありません。

第09話 七つ目の街灯

旧水門から続く並木道には街灯が六本ある。ところが雨上がりに澪が撮った写真では、七つ目の光が人の腰ほどの高さに浮かんだ。撮る位置を変えても、その光だけは同じ地点から動かなかった。

悠斗は濡れた路面の反射を疑い、二人で角度を測った。光源は六本目の街灯だが、反射先は舗装の下へ埋もれた古い水路蓋だった。普段は泥に隠れ、雨の日だけ輪郭を現す。

管理者の許可を得て蓋の隙間を確認すると、油紙に包まれた紙片が挟まっていた。『声の印は校舎にある』。誰かが置ける場所ではあるが、紙は水を吸わず、触れるとノートと同じ冷たさを返した。

作業を見ていた老人は、昔この道を『七灯り』と呼んだと話した。暗渠になる前、水面へ映った六本の灯りに、通行人の提灯が一つ加わったからだ。その呼び名を知る者は、今では少ない。

澪は七つ目が幽霊の灯りではなく、誰かが歩くための明かりだったことにほっとした。一方で、その記憶を知り、現在の反射位置まで計算した人物がいる。手がかりは二十五年前へ近づいていた。

紙片を窓辺で乾かすと、『声』の字だけが夕光で濃くなった。同じ時刻、遠い校舎からチャイムが聞こえた。休日で、放送設備の電源は落とされているはずだった。

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