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【AI連載小説】夕闇ノートと水路町の25日 第14話「なくしたはずの鍵」

夕暮れの清瀬・東久留米を歩く中学生の少女のイラスト AI連載小説

この話はフィクションです。舞台となる町や施設、人物、出来事は創作です。実在する地域・団体・人物とは関係ありません。

第14話 なくしたはずの鍵

翌朝、澪の靴箱に古い鍵が入っていた。町章と同じ水路模様が刻まれ、昨日までなかった錆が指につく。森戸さんに見せると、彼は初めて平静を失い、『どうして君が』と声を詰まらせた。

鍵は二十五年前、調査資料を収めた木箱のものだった。沙耶が転校する朝、兄へ預けたが、その後なくなったという。森戸さんは黒いノートのことを尋ねても、『まだ話せない』と繰り返した。

澪は、黙って誘導することは協力ではないと告げた。怖がらせられ、危ない場所へ呼ばれた側には説明を求める権利がある。森戸さんは反論せず、放課後に用務員室へ来るよう二人へ約束した。

放課後、鍵は用務員室の木箱にぴたりと合った。しかし箱を開ける直前、森戸さんは蓋から手を離す。中には妹との約束を守れなかった時間まで入っている、と彼は言った。

その夜、澪の机に置いた鍵の錆はきれいに消えていた。磨いた者はいない。鍵の下には黒いノートが開かれ、『緑橋の下』という一行が増えている。

森戸さんの約束を待つべきだと悠斗は言った。澪も同意し、二人だけでは行かないことにした。ノートに命令されるのではなく、調査する時刻と方法を自分たちで選ぶ。その変化を、黒いページは黙って受け入れた。

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