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【AI連載小説】夕闇ノートと水路町の25日 第23話「町の灯りが消える日」

夕暮れの清瀬・東久留米を歩く中学生の少女のイラスト AI連載小説

この話はフィクションです。舞台となる町や施設、人物、出来事は創作です。実在する地域・団体・人物とは関係ありません。

第23話 町の灯りが消える日

二十五日目の夕方、三人は地下通路入口で点検開始を待った。町から来た職員と作業員もおり、澪たちの報告書を手に現地を確認している。怪談の舞台だった場所が、初めて公の作業場所になった。

十八時、街路灯が区域ごとに消えた。商店街、並木道、地下通路。見慣れた町は輪郭を失い、足音と川の匂いだけが濃くなる。澪は最初のページを読んだ夜の恐怖を思い出した。

暗闇の中、古い水路があった方向へ淡い線が走った。悠斗のカメラには写らず、森戸さんも見ていない。けれど澪には、その線の先に町章をつけた少女が一瞬立ったように見えた。

すぐに灯りが戻り、切れていた灯具が白く点いた。旧水門の坂には反射材、地下通路入口には仮設照明が加わり、抜け道の枝は剪定された。小さな変化だが、暗さの形は昨日と違う。

職員は、カーブミラーと排水改善について検討日を伝えた。澪は調査ノートへ日付を書き、回答者の名を確認した。物語の終わりを光の点灯だけにせず、その後を追える記録にするためだった。

新しい灯りの下で黒いノートを開くと、『灯りは戻った』の下に、『声も戻った』とあった。筆跡は沙耶の手紙に似ていたが、森戸さんは確かめようとせず、ただ妹の名を呼んだ。

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