先日、雨が降りそうな天気の日に、離れて暮らす母へ「雨大丈夫?」とLINE(メール)を送りました。
すると、母からこんな返信が。
「こっちはお湿りにも至らないわよ」
……おしめりにもいたらない?
恥ずかしながら、私はこの言葉を生まれて初めて耳にしました。
一瞬「どういう意味だろう?」 と思い、本当にそんな日本語があるのか気になって調べてみることに。
今回は、私と同じようにこの言葉を初めて聞いた方に向けて、その意味をご紹介します!
「お湿りにも至らない」の正しい意味
調べてみると、「お湿りにも至らない(おしめりにもいたらない)」は、歴とした日本の美しい慣用句でした。
- お湿り(おしめり):乾いた地面や畑の土をほどよく潤す、恵みの雨のこと。
- 至らない(いたらない):その状態まで届かない。
つまり、「雨はパラパラと降ったけれど、地面を湿らせるほどには全く足りない」という意味になります。
「雨は降っているけれど、お湿り(恵みの雨)というには程遠いなぁ」という、物足りなさや残念な気持ちが込められた言葉だったのです。
日常での使いどころ
母は「大した雨じゃないから大丈夫だよ」と私を安心させるために、この言葉を使ったようです。
「焼け石に水」に近いニュアンスもありますが、雨の情景を上品に伝える表現ですよね。
- 「畑の野菜のために雨を期待していたけれど、お湿りにも至らなかった」
- 「乾燥が続いているから一雨欲しいところだけど、今日のはお湿りにも至らないね」
こんな風に、天候を気遣う場面で使われます。
さいごに
母からの何気ない一言がきっかけで、また一つ新しい日本語を学ぶことができました。
「大した雨じゃない」と言うよりも、どこか風情があって素敵な表現ですよね。
みなさんも、ちょっとした小雨の日にこの言葉を思い出してみてくださいね!

